香りとスメハラ

【スメハラ】
 ○○ハラスメントという言葉がいろいろありますが、スメルハラスメント(スメハラ)という言葉をご存知でしょうか。ニオイによるハラスメントということです。以前から香水の強い香りをさせている人はいましたが、この頃はまだハラスメントとは言われていませんでした。ところが最近は様々な日用品に香りが付くようになってきました。柔軟剤や洗剤には当たり前のように香りが付いており、無臭のものを探すのが難しいくらいです。消臭剤にまで香りが付いているのは本末転倒というか、消臭剤としてそれでいいの?なんて思ったりもします。
 そしていろいろなところでこの香りが問題となってきています。香りが好きな人ばかりではなく、香りが苦手な人もいます。隣の家で干している洗濯物から洗剤や柔軟剤の香りがしてきたり、混雑した電車の中で柔軟剤の香りがしてきたりして、気分が悪くなる人もいます。これらがスメハラです。

【変化の兆し】
 テレビで洗剤や柔軟剤のコマーシャルを見ることがありますが、その香りを強調したものになっています。その洗剤や柔軟剤を使った服を着ている人が横を通るとその香りにうっとりする、といったものです。でもこのコマーシャルはスメハラで悩んでいる人には嫌なものではないでしょうか。そう思っていたら、最近コマーシャルにちょっと変化がありました。
 「半径30cmのハ○ネ○」ということで、ごく近くの人とだけ香りを共有するというものです。少し前までは香りを振りまいていたものが、抱き合うような距離で香りがするというようになっています。発生した香りは普通は広がっていくものなのですが、香りの寿命が短いのかあるいは香りの閾値が高くて薄くなると香りがわからなくなるような成分にしたのか、実物をみていないのでわかりませんが、誰彼構わず香りを振りまく、といったものではなくなっているのです。これは「スメハラ」を意識したものではないのか、と私は思っています。様々な製品に香りが付いていますが、前記のように今後何らかの変化が広がって行くのではないかと思います。

【香りと消臭】
 いろいろなものに香りが付いている一方で消臭剤もたくさん出ています。香りを付けたり消臭したり、どうなっているの?と思わない訳ではないのですが…
 ただ、香料などのニオイを消すのは実はけっこう難しいことなのです。市販されている消臭剤をみると多くは香りが付いています。「いい香り」を付けられるということは、その消臭剤では「いい香り」は消臭できない、ということです(消臭できるのであれば香らないはずですから)。この件については過去の最新情報で簡単な実験を行っているので、そちらを参考にしてください。
 参考ページ
 ◇最新情報「従来の抗菌消臭剤と光触媒の違い(2)
 ◇カタライズHP「光触媒の仕組み」
 その実験でも示しているのですが、光触媒は「いい香り」も除去することができます。ドラッグストアーで売られている消臭剤のように「シュッとひと吹き」でニオイを取るという訳にはゆきませんが、ニオイが吸着しやすい布製品や壁などに光触媒を塗付しておけば、様々なニオイを除去することができるでしょう(光触媒が効果を発揮する条件はありますが)。消臭に興味がある方はぜひ「光触媒」を調べてみてください。

                                   【室伏】

光触媒にご興味のある方は、ぜひ当社開催の「光触媒説明会」にご参加ください。
   →光触媒説明会解説ページ

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