光触媒の一年とこれからについて

 今年一年、カタライズ周辺から社会全体まで光触媒に関連した出来事について振り返りたいと思います。さらに光触媒のこれからについても触れてみようと思います。

【光触媒工業会】
 光触媒工業会では今年から可視光応答型光触媒のPIAJマークが始まりました。マークの対象は抗菌性能と抗ウイルス性能です。JISでは試験中の照度の上限が3,000ルクスになっていますが、PIAJマーク取得の条件は500ルクスとなりました。500ルクスは一般家庭の室内照明程度の照度です。規格作りでは消費者の代表の方々の意見を取り入れており、実際の条件に合わせた条件に決まりました。カタライズでも新製品についてはこの可視光PIAJマークを取得するため抗菌試験の準備を進めています。
 また光触媒工業会では社会への光触媒普及活動を進めており、東京オリンピックに向けた周知活動や関連建築物への光触媒採用の働きかけなどを行っているようです。またその一環で「光触媒~未来を創る夢の素材」DVDを作製・配布しました。光触媒の原理から社会でどのように使われているのかなど、わかり易く解説した動画になっていますが、残念ながらまだ一般向けに公開はされていないようです。カタライズの光触媒説明会でご覧いただくことができますので、ご興味のある方は光触媒説明会にご参加ください。

【スメハラ】
 カタライズHPの最新情報でも「スメハラ(スメルハラスメント)」について何度か取り上げてきました。またスメハラと同じような意味で「香害(こうがい)」という言葉も使われるようになってきています。最近は消費者団体でもこの問題を取り上げるようになり、社会問題化してきています。マスコミでも関連記事が増えている印象です。これからますます対策が求められる問題になる可能性があります。光触媒はこの対策の一つになると考えています(詳しくは最新情報をご覧ください)。

【藤嶋昭先生】
 ノーベル化学賞候補に何度も上がっている藤嶋先生ですが、長年の功績が認められ今年ついに文化勲章を受章されました。藤嶋先生は光触媒の研究をするだけでなく、絵本作家とコラボした本を出版するなど子供たちへの教育にも熱心に取り組んでいます。
 今年も光触媒の国際会議が、藤嶋先生が学長を務められている東京理科大学で開催されました。国内外の多くの研究者、技術者が参加して活発な議論が行われました。国際交流にも尽力されています。これからもお元気で様々な方面で活躍されることと思います。

【今後について】
 光触媒が働くためには光が必要ですが、室内の光源として今までは蛍光灯が主流でした。しかし省エネ対策が進み、環境問題として水銀の使用が制限されて行く中、LEDに取って代わられ蛍光灯はやがて姿を消す運命です。2年前に立替えた我が家も照明は全てLEDとなっています。今後の光触媒はLEDに対応することがますます重要になるでしょう。カタライズでは今年新製品を発表しましたが、LEDにも対応した仕様になっています。一般向けスプレーとしても販売しておりますので、ぜひ一度お試しいただければと思います。また光触媒説明会でこれら製品の紹介もしていますので、ぜひご参加ください。
 カタライズではさらに高性能化を目指した研究開発を続けています。

光触媒は従来の抗菌消臭剤では難しい場面でも力を発揮できる可能性がありますが、まだまだ一般に充分知られているとは言えない状況です。これから情報発信を続けて行くつもりですので、来年もよろしくお願いします。

                                   【室伏】


光触媒にご興味のある方は、ぜひ当社開催の「光触媒説明会」にご参加ください。
 →説明会のご案内と参加申込書(PDFのダウンロード)

Copyright © CATARISE CORPORATION ,All Rights Reserved.
Copyright © CATARISE CORPORATION ,All Rights Reserved.
Top