光触媒の性能向上-新製品開発に向けて-

 カタライズでは室内での抗菌消臭性能向上や塗付対象基材の拡大などを目指し、日々開発を行っています。特に室内での使用ということで、微弱な紫外線や可視光での活性向上が最重要課題となっています。そのために光触媒原料メーカーが開発した最新の光触媒原料を調査、試験するだけでなく、カタライズでも独自の性能向上のための研究開発も行ってきました。そして昨年末、ようやく製品化できる光触媒を開発することができました。ここでは今回開発した光触媒の特長について、簡単に報告したいと思います。

(1)微弱紫外線での活性向上
 従来型の光触媒と較べ、蛍光灯からでる微弱な紫外線による光触媒活性が大幅に向上しました(紫外線に対する量子効率が高くなったものと思われます)。直射日光の入らないような室内でも、充分な抗菌消臭効果が得られるようになります。
(2)酸化力の強化
 アセトアルデヒドに較べ酸化分解しにくいトルエンの除去性能が向上しています。酸化分解能力が高まったことで、抗菌性能も強くなります。
(3)可視光活性の付与
 微弱な紫外線条件でのパワーアップだけでなく、可視光のみでも光触媒活性を示します。可視光活性については今後も改良を進めてゆきます。
(4)コストパフォーマンス
 いくら性能が向上しても大幅にコストアップしては製品化は困難です。今回は開発段階からコストアップ要因を意識し、コストアップを最小限に抑えて開発を行い製品化することができました。

 さらに詳しい内容については「光触媒説明会」などで適宜報告してゆくつもりです。またこの触媒を採用した新製品については、現在PIAJマーク申請に向けて公的検査機関での試験を実施しており、その試験結果についても「光触媒説明会」やHPなどを通して発表してゆくことになります。本件にご興味のある方は、ぜひ「光触媒説明会」にご参加ください。
   →説明会のご案内と参加申込書(PDFのダウンロード)
 カタライズではさらなる性能向上を目指し、開発を継続しています。今後にもぜひ期待して
ください。

                                    【室伏】

Copyright © CATARISE CORPORATION ,All Rights Reserved.
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