オリンピックと光触媒

【光触媒と建造物】
 光触媒業界では「日本発の技術『光触媒』」ということをよく謳っています。しかし光触媒でどんなことができるのか、何に役立っているのか、なかなか知られていません。もともとは太陽光を使って水を分解し水素を得る、というエネルギー技術から始まり、有機物を分解したり超撥水性を発揮するといった機能があることから、抗菌消臭に利用したり、鏡やガラスの防曇、さらには建物の外壁の防汚などに利用されるようになっています。我が家の自宅も建て替えたときに外壁に光触媒塗装を実施しました。光触媒が働いているのか、壁にメチレンブルーを塗って分解脱色するのか調べたりもしました(最新情報掲載記事はこちら)。
 それなりに身近なところでも使われるようになっているのですが、なかなか光触媒が応用されていることに気付かれずにいることがあるようです。光触媒を施工している有名な建物をいくつか挙げてみます。
◇東京ミッドタウンのビッグキャノピーのガラス
◇東京駅八重洲側のグランルーフ
◇東急の元住吉駅、二子多摩川駅ホームのテント型の屋根
 またヨーロッパでも多くの建物に使われています。最近ではミラノ万博のイタリア館に光触媒が使われていました。白っぽい建物の外壁に使うことで汚れが目立たないようにしています。また日本では光触媒施工した壁に水を流すことで、夏の冷房効果を高めるといったことにも使われています(水の薄い膜ができるので、水を効率よく蒸発させて建物を冷やすようにしています)。

【オリンピックに向けて】
 まだまだ一般には知られていない技術ですので、光触媒業界としても光触媒技術の普及のために様々な周知活動をしています。その一つとして東京オリンピックに関連した建築物などでの採用を目指しているようです。周知活動を行っている委員会に参加していないので具体的な提案内容はわかりませんが、関連事務所などを回って光触媒の採用を提案しているようです。
 オリンピックでは当然ですが、習慣が異なる様々な国の人が集まってきます。ニオイについても、あるニオイをいいニオイと感じる人がいれば嫌なニオイと感じる人もいます。そんなとき光触媒を内装に加工した部屋であれば、ほとんどのニオイを消臭することが可能になります。オリンピックに向けては、建物外装だけでなくホテルの客室や選手村を始め、多くの人が集まるところにはぜひとも光触媒を加工してもらいたいものです。

                                   【室伏】

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   →説明会のご案内と参加申込書(PDFのダウンロード)

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