工事用パネルの光触媒性能

 自宅のそばでビルの建設工事が始まり、現場が白いパネルで囲まれていました。以前にも見たことはあったのですが、そのパネルには「このパネルは太陽光を利用して空気をきれいにしています。」と大きく書かれており、光触媒加工がされたパネルであることがわかりました。その他にも太陽のイラストや光触媒効果の解説文なども書かれており、環境保全に役立っているとの記載もあります。そこでつい技術者としての興味がムラムラと湧いてきてしまいました。「本当に光触媒性能を発揮しているだろうか」と確認実験をしてみたくなりました。その日は休日で工事は行われていませんでした。そこでメチレンブルーを入れたサインペンを使ってメチレンブルーを塗付して脱色状態を観察することにしました。
 当日は真冬の寒さでしたが、快晴でパネルには直射日光が当たっており紫外線は充分に当たっている条件になっていました。自宅の壁は光触媒防汚塗装になっているので、同時に自宅の壁にもメチレンブルーを塗って脱色状態を比較することにしました(自宅の壁では以前にもメチレンブルー脱色試験を実施し報告しています)。サインペンで1cmほどのメチレンブルーの青い丸を書いて1時間おきに脱色状態を見に行きました。
 実験は午前11時頃に始めたのですが、1時間ほどでどちらも少し薄くなったように見えました。2時間後には自宅の壁のメチレンブルーはほぼ脱色してほとんど見えなくなっていましたが、パネルの方はまだ青く見えていました。3時間後に確認したときには日が傾いてきていてパネルには直射日光が当たらなくなっていましたが、まだ薄く色が残っている状態でした。ただ翌日パネルを確認した時にはほとんど色は残っていませんでした(写真も掲載しましたが、写真にするとメチレンブルーが非常にわかりにくくなってしまいました)。
 以上の結果からパネルも光触媒活性がきちんとあることが確認できました。工事現場は道路に面しているので自動車の排ガスを浄化する効果が期待できるのですが、実際にどれほど効果があるのかはっきりしません。もちろん無いよりは改善しているのでしょうが…自宅の壁の活性が高いようだったので、我が家は環境保全に貢献しているんだと思える結果になりました。
 これからも機会があれば皆さんに興味を持ってもらえそうな実験を試して、報告して行きたいと思います。
                                   【室伏】

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